ゴリラの檻まで1マイル

４０ｃｍ弱のニジマスくん。
なごみの魚はｘｙｚのｚ軸を与えられた縦に突っ込む引きを見せますが、通天湖の魚はボートなんで３６０度を自由に走り回ります。
裏側でジャンプされたときは流石に焦りました。


日時：３月３１日
時間：７時～１２時
場所：通天湖
天気：曇り
風：やや強
使用タックル：元祖ゴリ棒６０XUL＋ルビアス２００４＋トラウティストエリア３ｌｂ＋シーガーグランドマックス０．６号
魚種：ニジマス
匹数：８匹
サイズ：１６～４５ｃｍ


通天湖で開催された通天湖チャレンジ２００７に参加してきました。
当初の予定では土曜は嵐山、月曜に柿田だったので参戦するつもりではなかったのですが、色々あって麦ちゃん（さん）と参戦決定。
通天湖は通算３回目の釣行で、あまり情報もなくぶっつけ本番です。

前回の優勝は管釣り界最強の親子鷹O山さんとK介ペア。
誰が勝てるっつーの。
余談ですが、O山さんはこの日蔵王で行われたトラエキで敗者復活から見事に決勝まで勝ち上がり、総合マイスターの称号を勝ち取ったそうです！
皆からマイスターの期待を受けての栄誉、お見事でした！
詳しくは釣りビジョンの放送を要チェック！


話がわき道に逸れましたが、結果の方は合計３４匹で優勝でした。

今回の大会はペアの釣果で競われるものでして、ぶっちゃけ私は３４匹中８匹しか釣ってない訳でして。

８匹対２６匹です。３倍界王拳でも勝てません。
ペアでの成績ですから、個人の成績は関係ないのですが、これはちょっと胃薬が欲しくなるレベルです。
先日の記事の通り、この日の私は麦ちゃん（さん）の忠実なる僕で、ひたすら麦ちゃん（さん）の釣った魚をカウントしていただけでした。
この日の私は管釣りアングラーではなく只の付き人だったので、この優勝はノーカウントですよね。だって従者だもん。
初優勝はもっと熾烈な戦いを勝ち抜いた劇的な勝利のはず！

何もしてない、というか明らかに足を引っ張った状態で初優勝なんて・・・・。
いやぁああああああああああ！！！


そんな感じで新たなトラウマが刻まれた１日でした。
マジ心のやわらかい部分なので触れないで下さい。
突けばドス黒い血が吹き出ると思います。

この日は朝５時半に麦ちゃん（さん）と待ち合わせ。
通天湖へ着いたのは６時半過ぎでした。
受付を済ませ、ボートの出て行くクジを引くと『１８番』・・・・。
最後だけど気にしないです、はい。
知り合いはいないかと周りを見回したところ、なごみの常連さんのMさんとOさん、それに以前千早にご一緒させてもらったポパイの店長さんのテラさんが。

私も麦ちゃん（さん）も通天湖はご無沙汰だったので、周りがどんなタックルを使用しているかをチラチラ眺めているうちにボートへ集合とのこと。
まぁ、順番は１８番の最後です。

気長に待ちつつ本日の作戦を練ったところ、シャローのダムサイト側の奥のシャローで放流＆回遊撃ちに決定。
この作戦、逆側のシャローに放流が溜まっていればその時点でゲームオーバーというかなり博打だったのですが、結果として魚はエリア全体で満遍なく散っていたようで、釣果にムラはありませんでした。


準備をする麦ちゃん（さん）。最後だから準備する時間はたっぷりです、うぅ。


スタートしてからホイサホイサとボートを漕いでいたら、ポイントに着く前に何故か競技開始。
麦ちゃん（さん）にトローリングで行きましょう！と提案すると、速攻で１匹目をキャッチ！
『どうや！ワイらがファーストキャッチやでぇ！』と周りに聞こえない程度に吠えつつポイントに到着。
そこでアンカーをおろして落ち着いて釣り開始です。


私の作戦は今回もひたすらクランククランク。

いや、大会でしかもペアの試合ですから、得意なスプーンを使えよカスが！と罵られても仕方がないのですが、ボートの上からのスプーンてのは中々難しいんですよ。
不安定で、しかも私は体が鈍重で小回りが利かず、狭いボート上ではロッドの操作も一苦労。
スプーンを巻いていても、すぐにロッドに角度がついて何がなんだか分からなくなります。
そんな状態でスプーンをやっても、巻き道を修羅のごとく突き進む閣下一門のエース麦ちゃん（さん）に釣り勝てる筈もありません。
更に、前回のウエスタンリーグ戦では、クランクでボコボコに釣り負けた苦い過去もあって、私の課題はクランクでパターンを割り出し数を重ねること。
方向性が決まればあとはそれをやり通すのみです。

で、最初はやや離されつつも岸沿いのブレイクで順調に釣果を重ねていったのですが、開始から１時間後辺りで私にアタリがストップ。
麦ちゃん（さん）は変わらないペースで釣っています。
でも私のロッドはウンともスンとも言わず。
早巻き、表層、カウント刻み、貧弱な道具箱を全て開けて試すのですが、全く反応がありません。
途中場所を移動しても状況は変わらず。
一方麦ちゃん（さん）は順調に釣果を重ねます。

この辺りから私の言動がおかしくなってきました。

私：今日はね、記録より記憶に残る１匹を釣り上げますよ！
麦ちゃん（さん）：んなことはいいから、はよ釣れや。

私：やっぱりね、私はエンターテイナーですから、こうして大会を盛り上げてるんですよ！
麦ちゃん（さん）：んなことはいいから、はよ釣れや。な？

私：この釣れなさ、この情けなさ、ブログのネタとしては上々ですね！まぁ試合には負けて勝負には勝ったってところでしょうか！ハッ！
麦ちゃん（さん）：いいからさっさと釣れ！（怒）


もうダメダメでした。釣り人としても人間としても。
冗談抜きに１時間半ノーバイトとかありました。

周りにいたMさんOさんペアや、もっと奥にて遠めから見てもガンガン掛けている方も、渋い時間帯とはいえ釣ってます。
ましてや麦ちゃん（さん）なんてスパスパ釣ってます。
『何のために生きてるんだろう？』と哲学してた１時間半でした。
場所移動したシャローエリアは障害物が多くてクランクを引くのが恐ろしいので、ここでは私もスプーンにチェンジ。
クランクのパターンは掴めず、ロストの恐怖に尻尾を巻いて退散です。

こうなってくると、麦ちゃん（さん）の釣りに合わせて、少しでも数を稼ぐのがペアの義務です。
いや、そもそもペアで競う必要ないんですけど。

でも麦ちゃん（さん）もパカパカ釣ってるけど、これと言ったパターンを掴んでいるような感じではありません。
スプーンもカラーもタナも巻き速度も全部バラバラです。
そんな麦ちゃん（さん）の名言がこちら。
『訳分からんときは訳分からん釣り方で釣る！！！』

大会後の反省会では、『回遊が回ってきたときに、どれだけ獲れるか』ってのがこの日の結論。
その為の必要条件は、どれだけボートが揺れようともしっかりとスプーンをリトリーブってところでしょうか。
実際、居着きらしき魚も何本か獲れましたが、獲れた魚のほとんどが回遊、または前日の放流魚。


そう考えると、スプーンを巻くという純粋な戦闘能力は私とは比較にならない麦ちゃん（さん）が強いのも当然ですね。
まぁ、それにしても８対２６はどうかと思うのですが。


結局、記憶に残る魚や！と思って大物部門で検量したら、規定の５０ｃｍに全然足りなかったりしながら、最後まで迷路から脱出できないままタイムアップ。


麦ちゃん（さん）の釣果は間違いなくトップクラス。
でも、私がこれだけ崩れたので、良いとこ５位くらいかなぁと言ってると、結果はなんと１匹差の僅差で優勝でした。
もし負けてたら介錯無しで切腹ものですね。ビビッた。


風邪気味にも関わらず孤軍奮闘の麦ちゃん（さん）。
でもその風貌でお立ち台はないです、はい。


優勝と聞いてからは『最後の私の２連発がキッカーでしたね！あれは多分２０匹くらいの価値がありますよね！』とほざいてたのは言うまでもありません。
死んだらいいのに。


そんな訳で、何だかんだ言ってる間に、麦ちゃん（さん）の孤軍奮闘で優勝の通天湖チャレンジでした。
私？記録には残りませんよ？仕方ないですよね、従者だもん。
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何もしてないのに豪華賞品をGET・・・・。
心が痛い、痛いよぉおおおおおおおおおお！
通天湖の大会の賞品は凄かったです。ビビりました。
それだけに心が痛んだのは言うまでもありません。

またもや新たな心の闇を抱えた私、必ずリベンジに来ないといけませんね。
魚のサイズも大小様々でゲーム性にも富んでいますし、魚の引きも素晴らしかったです。
大会前日は大量放流効果もあって３桁越えもいたそうで、落ち着いたらもっとイージーに反応してくれそうです。
スタッフさんの話しぶりからも魚のコンディションには自信があるようで、実際、釣れた魚は背筋ガッチリの筋肉質な鱒ばかりでした。

来年までに絶対に鍛えなおしてリベンジを誓った通天湖チャレンジ２００７でした、はい。