人生初のリバーシーバスじゃああああああっ!!!(涙ながらに)
30lbボガがでかすぎて、かわいらしく見えるけど60cmやでぇ!
日時:6月23日18:00~25:00
場所:大阪湾某河川
天気:晴れ
風:なし
使用タックル:ディアルーナ90ML+ツインパ2010+PE0.8号+フロロ12lbリーダー
ルアー:ワンダースリム110
釣果:シーバス60cm×2
台風と大雨の過ぎた週末の某釣具屋さん。
近場でそろそろチヌをやりつつ、終わりつつあるバチでセイゴさん征伐にでも勤しむかと目論んでいたのですが、店員さんから、「まとまった雨も降ったし、川シーバスでも狙ってみては?」というご提案。
まとまった雨
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濁りとともに押し寄せる濁流
↓
押し流される小魚
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待ち受ける型の良いランカーシーバス
↓
爆釣
見える!幻の湾岸メーターオーバー鬼揚げまでの、フローチャート(分岐なし)がはっきりと見えます!
このシチュエーションで燃えない奴なんぞ釣り人の風上にも置けません。
小魚荒食いしか目に映らない上位捕食者を、生態系の頂点ニンゲン様が刈り取ってやる!
男は度胸、思い立ったが吉日ということで、人生初のリバーシーバスにチャレンジしてみることにしました。
潮汐的にも、勝負は夜ということで、昼間は候補地点の下見。
今までほとんど実を結んだことはありませんが、釣行前の下見ってのは地元民の特権です。
そして、あっという間に時計は夕刻。
投げるルアーはワンダースリム110mm。
で、一心不乱にキャスト、キャスト、キャスト。
リバーシーバスは飛距離が命!ということで、ブンブンロッドを振り回します。
それに、川の流れでルアー操作が上手くいきません。
そういえば、雑誌にはアップクロスやダウンクロスって書いてあったことを思い出しながら、投げる方向や巻速度を試行錯誤。
河口から1㎞以上あるのに、手前は潮汐に負けて川が逆流しているのに、流心は結構、流れがある感じ。
OK、こちら腐っても土木屋です。学生時代は河川工学の単位も取ってます。
見た目の流れが逆流しているのは、河床が浅くて潮の流れが勝っているだけ。たぶん、干潮時は流れなし。
ある場所からいきなり川の流れが強まるってことは、断面積が広くなる=深くなる=そこにブレイクがあるってこと。
以上の条件により私が魚をキャッチするためには、橋脚や明暗などの要素があるポイントのブレイク付近に、網を張って待っていれば良いってことですよ、ええ。
この恐ろしいほどの洞察力、聡明すぎて自分が怖い!と言いたいところですが、まぁこのTATUさんが侮蔑する俺様ウンチク、結果に結びつかないことは歴史が証明している訳でして。
僕ちゃんもそんな無垢な心は、あの日の思い出と一緒に消去済みな訳でして。
そんな10代チェリーな妄想と、現実を知っている自分の葛藤の中でロッドを振り続けて3時間。
魁力屋の背油しょうゆか、龍旗信の塩つけめんのどっちを食べるか思案中、つまり、どのタイミングでロッドをたたむか考えているときでした。
いきなりロッドに伝わる生命感。なんか首振ってる感あり。
まぁ、それでもボラですよボラ、と思うあたりが、切なくなりますが、眼前でエラ洗いしています。
たまに水面を割ってるボラさんもいるけど、あれはどう見てもド本命。
第一声が「いやいやいや、マジ?」だったあたりが、ここ最近の私のヘタレっぷりを示してます。
いや、もう、本当に、上のほうじゃ強気ですが、冗談抜きに、魚が釣れるなんて2mmも想定していなかったので、パニックです。
サイズは60cmもないけど、抜きあげれるサイズでもないですし、肩にかけたネットが引っかかって、更にパニック。
どうしようどうしようと慌てふためく私に、きっちり魚をキャッチできるはずもなく、必然的なフックアウト。
しばらく放心してました。
1つは自分の不甲斐なさ。もう1つは本当に魚が食ってきたという意外さ。
いやー、この釣り場、巷では結構難しいといわれているんです。
そんな釣り場で、バチのシーバスにすら打ちのめされている私なんかが、魚を釣れるなんて、夢にも思っていなかったんですよ。
すっかり負け犬根性が染み付いてしまったようです。まぁー無理もねーけど。
で、そんな敗者のメンタリティーは、「初めて来た釣り場で魚をヒットさせた俺すげぇ!」というポジティブシンキングで、180度転換して釣り再開。
何も期待していなかっただけに、魚を見た瞬間の興奮も相当なもんでして、心臓鳴ってるのが分かります。
「1匹、せめて1匹。」
大抵、そんな思いは成就しません。
が、たまには、10回に1回くらいは、現実になってもいいんです。
次のヒットは着水からの巻始め。
遠いところで喰ってきたので、エラ洗いしないように慎重に、慎重に寄せます。
水面近いなぁと思いながら、もたつきながらもネットを差し出して、無事ネットイン。
こんな私に釣り上げられる訳ですから、こいつはきっとヘレンケラーの生まれ変わり、もしくは前世でよっぽど業の深い罪人なんでしょう。
そんなに大きいサイズでもないですし、魚に傷付ちゃいましたが、初のリバーシーバスです。
正直、手が震えました。0と1の違いはデカいんですよ。
こればっかりは、チェリーじゃないと分からん興奮ですよね。
久しぶりに、本当に久しぶりに、心が震える魚を釣った気がします。
その後、同じようなパターンでもう1匹追加したあたりで、満潮になったんで釣り終了。
すこし休んで、下げもやっていこうかと思いましたが、十分に満足です。向こう3か月くらいの釣り運使い切った感ありますし。
そんな感じで、久しぶりに吠えた釣行でした。
たまーにこういう日もあるから、足を洗えないんですよね、この世界。
良かった良かった。