ゴリラの檻まで1マイル

これがイカパターンの実力か！！！


日時：6月13日１９：００～２４：００
場所：大阪湾
天気：晴れ
風：弱
使用タックル：BAYMATIC 63ML＋11ツインパ＋PE1号＋フロロ１２ｌｂリーダー，Hornet66ML＋05バイオ＋PE1号＋フロロ１２ｌｂリーダー
ルアー：ビーフリーズスリム110
釣果：シーバス70cm，45cm（スレ），65cm（スレ）


無残と悲惨を足して二で掛けた現実から逃避して，ボートシーバスに乗ってきました．
結果は70cm，45cm（スレ），65cm（スレ）と，傍目にはイマイチな結果かもしれませんが，絶対的価値観の元に生きる私には大勝利．
脳汁出まくりの釣行でおニューのロッドの性能も確かめられましたし，今月中にもう一回乗って自前のワンダーでヤリィと叫びたいと思います，はい．

今回の釣行は平日夜19時出船，会社を理論上定時の17時退社．
寮に戻って原付に飛び乗って，18時45分に出島漁港に無事到着．

お世話になるのは毎度ありがとうございますシーマジカル！
この下手くそを楽しませてくれる凄腕キャプテンが揃ってます！


そして本日の豪華ラインナップは以下の3名．

私のソルト師匠で釣り尽くしたポイント数知れずのウルフさん！

笑顔で爆弾発言，正直対応に困るTATUさん！

TATUさんに無理やり引きずり込まれたイオイオさん！

ウルフさんと釣りをするのは3年ぶりくらい．
「俺も，もう大人しくなったわ～」と言われてますが，あれは大人しくなった眼力ではありません．
ハンターの眼です．獲物を狩る眼．狼の名は伊達ではないのです．

TATUさんはTATUさんで正直こんなところで釣りしている場合じゃない筈なのですが，本人はそんなことは何処吹く風．
弁舌は今日も切れ切れで，あまりにシーバスが釣れなさ過ぎて出来た私の円形脱毛症など，他人の闇に鋭角に切れ込んできます．

で，ゲラゲラとトークを繰り広げている中でこの日のために買い揃えたワンダー80を披露しますと，時が止まるウルフさんとTATUさん．



ウルフさん：『ゴリ，それじゃないねん．ワンダーはワンダーでもワンダースリム110やねん・・・・．』


何・・・・・・ですと・・・・・・・．



いや，まずね，常識で考えましょうや．
ワンダーっていったら80でしょう？ハ・チ・マ・ル！
それが110？しかもスリム？
そんな異形のルアー，売ってるの見たことないっすよ，ええ．

前日，閣下からルアーをワンダーをたくさん借りたというTATUさんに，『貸してください！』と救いを求めますと，何と，この男まさかのスルー！
ここで，このタイミングでスルーですよ奥さん！
10戦連続でシーバス完全試合の私にスルーとは，TATUさんの辞書に慈悲という言葉はないようです．
社会人3年目，海外に出る中で色々なことを経験してきましたが，ここまでの仕打ちを受けたのは初めてですよ，ええ．


ウルフさん：『ゴリ，これ貸したるわ！』


冷静を装うにも狼狽を隠せない私に，救いの手を差し伸べてくれたのは勿論，師匠のウルフさん．

ありがてぇありがてぇと涙を流す私．

隣でつまらんと舌打ちするTATUさん．

何が凄いって冗談じゃなくてリアルにこのやり取りがあった訳で，伊達に6年近く皮肉を言い合っている間柄ではありません．


そんな6年間の熟成された応酬の後，おニューのタックルを準備していざ出船．

で，ポイントに到着後，早速釣り開始．
私は何となく，ニョロ13.8ｃｍを結んで釣り開始．

我々の中でイカパターンの釣りを知っているのはウルフさんのみ．
他の3人は全くのチェリー，とりあえずはウルフさんをチラ見してると，イオイオさんが早速ガシラをゲット！


そして瞬く間に船中のファーストヒット！

このお方は初ボートシーバスで70アップをキャッチしており，何かを持っているようです．
ネタ的な何かにしか恵まれない私もおこぼれに預かりたいもんっすよ，ええ．


で，TATUさんも70ジャストの良型をキャッチ！
更にもう1本，続けざまに釣るTATUさんとイオイオさん．

こりゃあかんということで，私もウルフさんのワンダースリム110にチェンジ．
この重さ，飛距離，そりゃこれは代替案の無いルアーです．
大は小を兼ねますが，小は大には成りえんのです，はい．


ゆっくりハンドルを巻いていると，コツンとロッドにアタリが！

どれぐらいぶりか分からない感触に焦るを超えてパニクる私．
頭では分かってるんです．
ロッドのパワーで魚をいなしながら，寄せてこないといけないと．
でも，今年に入って30cm以上の魚を釣っていない私にそんな冷静なロッドワークが出来るはずもなく，ハイギアのツインパ様をゴリ巻き．

そりゃあもうTATUさんが気の毒と言うほどの慌てっぷり．
当然バラして意気消沈．どれだけがっついているんだ，私．


でも過去の沈みっぷりを考えたら，魚が掛かるだけで幸せだよねーと，持ち前のポジティブシンキングを発動して，早速釣り再開．

コツッとアタリがあった瞬間，昂ぶり背面フッキングをかましそうになりますが，キャプテンの『当たった巻いてくると追い食いする』というアドバイスを信じて自分を抑えます．

すると，グッグッと引き込まれるおニューのBAYMATIC63ML！

これや！ワイが追い求めてたんはこれなんや！
ウヒョーウヒョーと言いながら，シーバス専用設計を堪能．


ジャスト70cm！ヤリィイイイイイ！！！


続いてウルフさん！流石の72cm！


その後，若干食いが止まるも，実力を発揮しだすウルフさん．
そして，早くからウルフさんの巻きスピードの速さを観察し，釣りをトレースする私．


ダブルヒット！私はスレだったけど気にしません！


更に一匹追加したところで，TATUさんをチラ見すると，超不機嫌．
ヘイヘイTATUさん焦ってるーと，適度に挑発していると，ようやくTATUさんも巻き速度を変更．


物～憂げ～な6月の～雨に～打たれて～なTATUさん．


泳いでたワタリガニ．パスタにすると超美味いです．

ウルフさんはウルフさんで，後ろからキャストしているにも関わらず，バシバシ魚を釣り上げる貫禄の竿頭っぷり．
この日は貴重なワンダーを貸してくれるなど，神様仏様ウルフ様です．


で，ワンダーを貸してくれなかったTATUさんですが，タンカーの近くで良型をヒット！
エラ洗いから察するに70cmは軽く超える良型です．

良いなー羨ましいなーと思っていると，何故か腰が引けてるTATUさん．
『腰引けてますよ！』と言う私に『緊張してきた！』と返すTATUさん．



で，上がってきたの75cmで体高のあるかっちょいいシーバス！

あのTATUさんが，自らをシティボーイと名乗り，オーシャングリップを『魚を触らなくて良い画期的ツール』と賞賛してやまない，あのTATUさんが，ボディを掴むほどの1匹！

その後はウルフさんが何本か追加して，キリの良いところで終了．

今回は結局，TATUさんが持っていった釣行でした．
釣果としては私はまぁまぁダメな子でしたが，久しぶりにアドレナリン全開の釣りができたんで良しとします．
とりあえず，ワンダースリム購入は必須．この恨み忘れるべからず＞TATUさん．