ゴリラの檻まで1マイル

『ホームズよりアガサ・クリスティだよ！』


中学生の頃の私も今と同様しっかりイタい子だったのです．
それはさておき，表題ですよ表題．いなくなったんですよ．

ここ１年の釣り関連のWEBのいなくなりっぷりは凄まじいものがあります．
いや，正確に言いますと，絶対数や，高い更新頻度を誇るブログが減ったと言うわけではないのです．
ただ単に私が定期的にチェックしていたブログやHPのいなくなりっぷりが，マジ半端ないというわけなんです．
本当に誰もいなくなるんじゃないかと泣きそうになってしまうくらいです．

（私的に）象徴的なのはあの関西ローカル超限定的な方面で影響力のでかかったTATUさんの『パープリンズの釣り紀行』の閉鎖．
聞いてはいたものの，マジで閉鎖してて驚いた，というより何だか切なくなってしまいました．
ウルフさんが『ルアーで！』を閉鎖したときもそうでしたが，自分が追っていたHPがなくなるというのは中々悲しいものなんです．
まぁ～TATUさんはいなくなった訳じゃーないそうですけどね，ええ．

で，去るものがいれば新たに加わるものもいるのですが，中々『これは！』と言うようなブログには出会わないのも喪失感に拍車をかけるのです．
まぁ～齢２４にして『最近の新しいやつは～』とか言い出すと，憎たらしいったらありゃしない，ひねくれた人間になりそうですが，新規参入にはやはり一定の傾向があるように感じます．

まず，一番に顕著なのが『野心』が足りない．
アメリカンな成り上がりのサクセスストーリーが足りないのです．
昔はもっと，こう，『お，俺のHPでこの世界に旋風を巻き起こしちゃる！』みたいにギラギラした管理人が多かったように思うんです．
良し悪しのベクトルは別として，そういったギラついた人の書くものは，その人の個性や背景が浮き出て読み手としては面白かったものです．

最近はそういった『野心』が見受けられる書き手が非常に少ないです．
以前から，HPやブログはこれまでの『コンテンツ重視型』から『コミュニティ重視型』に移行していく流れについて，皮肉を交えながら触れていたのですが，新規参入の方々もやはり後者が非常に多いように感じられます．
そういった方々はどうしてもコミュニティの『テンプレート』と言いますか，『型』の影響が強く，デジャブな感覚を覚えてしまうんですよね，ええ．
管釣り的に言いますと，
とりあえず『プラノ』．んで『オリカラ』．あと『グロー』．
内容が被るのはやはり宿命なんで仕方ないっちゃあ仕方ないのですが，コミュニティへの『参加者』としてではなく，コンテンツの『読み手』としての側面が強い私には，物足りなく感じるのもまた正直なところ．

ここで，念のため断っておきますが，私自身はここで『WEB媒体はコンテンツ重視に戻るべきだ！』なんていう気狂った論を展開しようというつもりはありません．
それもまた１つの流れ，自分が読み手としての側面が強いのは，そういう流れに影響を受けてきたからですしね．
でも，読んでいたモノがだんだん減っていくという現実が，ただ，ただ寂しいです．
色々な表現がありますが，寂しいという表現が一番的確．
登録しているRSSのフィードが，だんだん少なくなるのはやっぱり切なくなるってもんです．

そんな中で，〇執念・・・・失敬，じゃなくて〇周年という概念を捨て去ったり，毎日更新という離れ業を披露する当ブログのリンク先の方々はマジ凄ぇと思っています．
やっぱりね，文中の１文を抜き出すだけでも，誰が書いたか丸分かり，そんな人が書く文章が好きなんですよ．

まぁ，結論はと言いますと，私自身は何度も言っている様に，逆立ちしてもコミュニティ重視型にはなれないので，今後もこのスタイルでダラダラ続けていこうと思いますっつう訳です．
こういう文章を書いているといつも同じ結論にたどり着いているような気がするのですが，意見がぶれなくて筋が通っているという感じで好意的に解釈していこうと思います．